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「頭の良くなる薬の本」

ブレイン・ドラッグ」 アラン・グリン
脳を活性化する薬、MDT‐48。変死した男から錠剤を入手したのは売れない物書きエディ。服用すれば仕事は迅速、投資は成功、話術も冴えて注目の的。一気に人生の勝ち組に…だが無論、うまい話にはヤバい裏があるのだ。成功から破滅へ猛然と転落、英国推理作家協会新人賞候補作となった悪夢のサスペンス。
本当にこんな薬があったらどうなっちまうんでしょう。

これもねぇ、オモロかった。いかにも舶来モノな感じのサスペンス。
いろんなレビューでも書かれてるけど、一番の見所はMDT-48を服用したエディが巻き起こす、驚異的な出来事の数々。それまで曇っていた頭の中が一転してすっきりと晴れ渡り、バイタリティと創造的な活動への衝動が沸き起こる。これまで数週間も格闘してきた本の執筆は、わずか数時間で大傑作となり、株を始めれば一晩で巨万の富を稼ぎ出す。
薬に助けを借りたサクセスストーリーの一方で、徐々に現れ始める副作用。お定まりといえばそれでおしまいなのだけど、仮想体験というのも小説の大きな楽しみのひとつかな、と。
ありえない薬によるありえない成功と挫折の物語にひたってみるのもなかなか良いモノでしたよ。

ブレイン・ドラッグ
アラン グリン Alan Glynn 田村 義進

文芸春秋 2004-02
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